【一眼レフ 初心者向け】用途に応じて選ぶ!レンズフィルターの選び方
レンズフィルターとは
レンズフィルターとは交換レンズの先端や後端などに取り付ける薄いガラス製のレンズのことです。(なお今回は先端に付けるものについて解説します。)
レンズフィルターにはレンズを傷から守るプロテクターや特殊効果を与えるフィルターなど様々な種類があります。純正メーカー以外にはケンコーやマルミといったメーカーの商品が有名です。
なおレンズ毎にフィルター径(大きさ)が異なりサイズが大きくなると金額も上がりますので、購入時は持っているレンズにあったサイズのフィルターを選びましょう
また、同じフィルター径でも値段が若干異なる理由の一つにフィルターの厚さの違いがあります。広角レンズになると薄型フィルターじゃないとケラレ(フィルターなどがレンズ周辺に映り込む)が発生する場合がありますのでその辺も気を付けましょう。
種類
プロテクター(保護フィルター)
撮影時の特殊効果などは無く透明でレンズを保護するのが目的のフィルターです。
レンズ乗り換え時など売却を考えている場合は、傷の有無で金額が変わってきてしまうので装着しておくと良いでしょう。
また、UVフィルターというフィルターも目に見えない紫外線をカットするという目的はありますが、可視光に影響を与えない為レンズ保護目的で使うことも可能です。
PL(偏光)フィルター
反射を抑えて被写体本来の色を再現するほかに、反射量を加減して描写を調整することができるフィルターです。
2枚のレンズが合わさっていて、回転することで偏光効果を調整できます。1段分シャッタースピードが落ちることにも気を付けましょう。
PLフィルター作例
雲が多く出ている時にフィルターを回転させると雲の立体感が変わって見えます。正解はないので好きな効き具合で撮ってみましょう。
ND(減光)フィルター
レンズの光量を減らしシャッタースピードを遅く撮ることができるフィルターです。
NDフィルターは種類があり、ND2、ND4、ND8、ND400、ND10000と数値が大きくなるほど減光する量が異なります。
シャッタースピードや絞りによる違いはNDフィルターで日中長時間露光を参照。
NDフィルター作例
シャッタースピードが速いとピタッと止まってしまう滝の流れも白糸のように滑らかになります。
Photo:hoge asdf
クロスフィルター
クロスフィルターは光の点を十字(クロス)に表現することが可能なフィルターです。PLフィルター同様に2枚構造になっていて回転するとクロスの角度を変えることができます。
クロスフィルター作例
クロスフィルターといえばイルミネーション。ギラギラしすぎるとうるさくなりますが絞り(F値)で調整することも可能です。
夜景以外も水面の反射光や、キャンドル、木々から差し込む光などにも活用できますね。
ソフトフィルター
ソフトフィルターは光のにじみがなめらかになりソフト効果を表現できます。
Kenkoのソフトフィルターではプロソフトンというのが有名です。プロソフトンはAとBがあり、それぞれ効きの強さが違いプロソフトンBのほうが効果が強いです。
ソフト効果が強い分、星景写真でほかに入れたい風景などがあるとディティールが損なわれる場合があります。用途に応じて使い分けたいですね。
また、焦点距離が長くなるほど効果が強まることも覚えておいたほうが良いでしょう。
※効果によって種類も様々です。
ソフトフィルター作例
ソフトフィルターをつけて星空を撮ると、星が滲み、明るい星はより大きく輝いて写すことができます。
【番外編】ステップアップリング
欲しいレンズフィルターがいくつかあっても持ってるレンズのフィルター径が全部違う場合、ステップアップリングという便利なアイテムがあります。
持っているレンズフィルターより、小さい口径のレンズであればこの方法で流用可能。1つ500円もあれば買えるので財布にも優しいです(笑)
まとめ
安価なものから、やや高価なものまでレンズフィルターも種類によってさまざま。うまく使い分けることで、印象的な1枚を撮ることができます。レンズフィルターを使ってワンランク上の写真を撮ってみてください。
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