NDフィルターは別名「減光フィルター」とも呼ばれるサングラスのようなものです。
目的と効果は上述のサングラスという表現の通り、明るさが強い時に装着することでシャッター速度や絞りの調整の範囲が増え本来の色を表現することや独特の効果を得ることができます。
NDフィルターの効果・作例
日中噴水を撮影する場合、適性の露出で撮ると下記のようにある程度速いシャッター速度が必要になるため水の流れが止まります。
NDフィルターを装着することでシャッター速度を遅くすることができ、水の流れがなめらかにすることができる。
このように海の波もスローシャッターにすることで波がなめらかになり幻想的な雰囲気にすることができます。
NDフィルターの種類
NDフィルターには種類があります。ND2、ND4、ND8、ND400、ND10000とあり
数値が上がるにつれ減光する量が変わります。
フィルター | 絞り |
---|---|
ND2 | 1段分(1/2の光量) |
ND4 | 2段分(1/4の光量) |
ND8 | 3段分(1/8の光量) |
ND400 | 9段分(1/400の光量) |
ND1000 | 10段分(1/1000の光量) |
ND10000 | 13 1/3段分(1/1万の光量) |
ND2では絞り1段分(1/2の光量)ND4は絞り2段分(1/4の光量)ND8は絞り3段分(1/8の光量)になり
NDフィルターは重ねることも可能なのでND2とND4を重ねると2×4でND8と同じ効果を得ることができます。
(※ND10000は日食撮影用)
数値が上がると光量が減りシャッタースピードを稼ぐことができるということがわかったと思いますが
絞ると(Fの数値を上げる)もっとシャッタースピードを長くできるということです。
(流れる水などが、より滑らかになる)
NDフィルターを使うと水の流れを滑らかにする以外にも街中でスローシャッターをすると
歩いている人を消すこともできます。撮影の幅が広がりますのでお試しください。
角型フィルター
円形フィルターの場合、レンズの口径にあったフィルターをそれぞれ購入する必要がありますが、角型フィルターの場合アダプターが複数の口径に対応しています。
角型フィルターはNiSi,KANIといったメーカーが品質が良く人気。
最後に
以上、今回はNDフィルターの効果の話でした。
滝や水辺の写真などで味わいのある1枚を撮るにはとても便利です。是非試してみてください。
※安価な可変式の輸入品が出回っていますが粗悪なものが多いようですのでお気をつけください。Kenkoなどの可変式はかなり高価です
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