夏の夜空に咲く鮮やかな花、花火を綺麗に撮りたい。一見難しく思われがちですが事前の準備とある程度の知識があれば簡単に楽しむことができます。
■必要なもの
・三脚 ・・・花火撮影には三脚は必須です。長時間露光をすることで光の軌跡を写し出すことができます。
手持ちだと手ブレになりやすいです。
・レリーズスイッチ(リモコン)・・・BULB(バルブ)撮影では必須です。
■あると便利
・懐中電灯・・・夜の撮影は周りが暗いのでレンズの出し入れ、設定の確認等あると便利です。
花火撮影は予測がつかないことが多いのでレンズは望遠も広角もカバーできるズームレンズがオススメです。
ピント
花火が始まる前に花火が上がるあたりなどにピントをあわせておく。標準ズームレンズだと無限遠(∞)になり全体的にピントがあっている状態にすればOK。今回は赤枠のビルあたりであわせてみた。
ピントが合ったあとAFからMFに切り替えピントを固定する。以降ピント部分は触らないようにしてください。
ずれた場合は都度調整するようにします。※暗くなってからあわせる場合はライブビューで拡大してピントを調整するといいです。
設定
三脚撮影時に手ブレ補正ONにしていると誤動作により手ブレ状態になることがありますので手ブレ補正はOFFにします。
撮影モードはM(マニュアル)設定にする。各種設定例は以下の通り
撮影モード | M(マニュアル |
---|---|
シャッタースピード | BULB |
ISO | 100~400 |
ホワイトバランス | オート(好みで白色蛍光灯) |
手ブレ補正機能 | OFF |
長時間露光のノイズ低減 *1 | OFF |
*1 長時間露光のノイズ低減がONの場合、メモリーカードに書き込まれる時間が撮影した秒数と同じ時間かかるのでOFFにしておく
設定は以上です。絞りやISO感度は露光時間や花火の明るさによっていろいろ撮りながら調整しましょう。
シャッターのタイミング
いよいよ撮影です。レリーズで撮影(BULB)した場合、ボタンを押している間シャッターが開きっぱなしになっています。
開いている間、光の軌跡を写すことができますのでシャッターは打ち上げ初めに切ると良いです。
長く開きすぎていると明るくなりすぎるので4秒~10秒程度で調整しながら変えていきます。
<失敗例>打ち上げの軌跡は撮れているがシャッターを閉じるのが早すぎて寂しい感じになってしまった。
次々と色とりどりの花火が打ちあがった時にシャッターをあけたままにしておくといろんな色が出てきます。
構図
できるだけ画面いっぱいに花火が写るように構成するとよいでしょう。横に広がっている(広範囲で打ち上げている)以外は縦位置にして空間がないように撮ると迫力のある写真が撮れます。
<失敗例>横に広がらない花火の場合、横位置で撮影すると暗い部分が多く寂しくなってしまう。
最後のスターマイン
クライマックスのスターマインはとにかく連発で打ちあがり明るくなりすぎ、煙も多いため難易度が高いです。
露光時間が長いと真っ白になってしまいます。F値を絞り、シャッタースピードを短めで切って試してみましょう。(正直難しいです・・・)
花火は始まるとどんどん進行していきますので慌てないように予めカメラの設定やピントの調整などはしておき
落ち着いた気持ちで臨みましょう。
打ちあがる場所や構図は打ちあがった花火をファインダーで確認して画面いっぱいになるような構成でセットしましょう。
今年の夏はがんばって花火に挑戦してみてくださいね。
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